2020/11/28 17:50
昨日、いちせさん家の干し柿総監督の85歳の母から電話があった。
「今日はくたびれたーーもう来年は無理かも知れんなぁ」
一つ一つ状態を見ながら何度も繰り返し揉むことが柿を柔らかく美味しくするのだけれど、力がなくなって少しずつしか持てないので、何度も何度も運んで疲れたのだという。
無理だよ! 監督に徹して兄とかにやらせるべきだ、と私が言うと、兄は性格的にいい加減だからダメなのだと言う(笑)
農業は次はこうしてみようと思うと来年になる。色々調べて試してみてダメならまた来年。あっという間に何十年。
家の場合専業農家ではないから、親戚や知人に喜ばれるようなものを作ろうとのんびり試行錯誤できたというのもあるし、何より母親はそれを科学の実験のように楽しんでいるようだった。
そうして何十年も色々やってきた母の干し柿は、ここ数年、私の友達知人に人気だ。毎年楽しみにしてくれている人もいて、嬉しすぎるし、さらに手を抜けない。
まあ、考え方なんだろうと思うけど
いちせさん家の母の作る干し柿は、知人に送って今年も喜んでもらえるように、思いを込めて丁寧に作っているところ、そこはどこにも負けないと思う。
たくさんは作れないけど、手作りで、自然にまかせて、このままでいいんだと思う。