読み物 Blog

2021/08/31 15:12

おばあちゃん=私の母は

昭和10年(1935年)飯田市松尾の寺所というところで生まれました。
7人弟妹の一番上、長女。
10歳の時に終戦で、あの放送をナマで聞いた人です。

母の時代、お見合いあたりまえ、「男は仕事、女は家庭」
専業主婦で子供を可愛がり、姑にいじめられて、夫に尽くす。
私は案外それはそれで良いと思っているので、しばしば女性陣に怒られちゃうのですが(苦笑)
学校から帰れば母がいつもいたし、本を読んでくれたし
毎日手の込んだ料理を作ってくれたしね。

弟妹が多くて貧乏で学校にも行けなかった(らしい、、、)母は、勉強することは新鮮だったんだろうと思います。
専業主婦は時間があるしね。花や野菜、好きなものから少しずつ。
農業も料理も、実験みたいな感じで、データを取って書きとめて楽しんでやっていて
だから、その方法はどの本にもwebサイトにもない母のオリジナルなので引き継がないといけないんです。
アクヌキなんかのアルカリ性の反応とか、自然から学んだ知恵みたいなものだし
柿についても、日光や温度やいろいろ試しながら毎年味見しては研究しています。
実に化学的。

ただ、この所、年齢的なことプラスコロナだったり、親戚の事だったりいろいろ重なって
いきなり体力が落ちてしまいました。
昨日までできたことができなくなるということは精神的にもかなりショックなんだろう。
あと、ご近所はみんな母より年上で90歳以上でもシャカシャカ動いていて
自分は若いのに一番ダメだ、、、って落ち込んでいます。(決して若くないし、ご近所の90代が異常:笑)

成長痛とか思春期、更年期
心身の変化でなんとも言えない痛みや気持ち悪さみたいなものがあるだろうと思います。
最近は寝たり起きたりの毎日だけど、私がいけば居間で何時間でもしゃべってます。
しっかりコロナの検査をして、母の話しを聞きに行っています。

「好きな事やっていいって言われたらさ、何やりたかった?」と聞いたら、
「そうだなぁ、哲学を勉強したかった」って
マジスか? 哲学って何よ?
私から見ると食品メーカーの研究員とかに向いてると思うけどな。

そんな話、あんな話、面白いです。
少しでも快適に過ごせますように。元気でいられますように。